ファイルが変更されると、作成日時、変更日時、アクセス日時、エンコーディングソフトウェアなどの一部の属性が変更されます。しかし、ファイルのメタデータを変更することで、これらの変更の痕跡を効果的に隠すことができます。
短いメタデータ変更コマンドの紹介：
- exiftool
画像、ビデオ、PDF ファイルなどのファイルのメタデータを表示および変更します。
インストール：
macOS: - Homebrew:
ターミナルを開き、次のコマンドを入力して Homebrew をインストールします（まだインストールされていない場合）：
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
ExifTool をインストールします：
brew install exiftool
手動でダウンロードする場合：
ExifTool 公式ウェブサイトにアクセスして、macOS 用のバージョンをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを解凍し、exiftool 実行ファイルを /usr/local/bin または他のシステムパスに移動します。
Windows:
- Chocolatey を使用する場合：
コマンドプロンプトを開き（管理者として実行）、次のコマンドを入力して Chocolatey をインストールします（まだインストールされていない場合）：
@"%SystemRoot%\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe" -NoProfile -InputFormat None -ExecutionPolicy Bypass -Command "iex ((New-Object System.Net.WebClient).DownloadString('https://chocolatey.org/install.ps1'))" && SET "PATH=%PATH%;%ALLUSERSPROFILE%\chocolatey\bin"
ExifTool をインストールします：
choco install exiftool
一般的なパラメータ：
-
-Author=<>：著者を設定します。
-
-Title=<>：タイトルを設定します。
-
-Subject=<>：主題を設定します。
-
-Keywords=<>：キーワードを設定します。
-
-Creator=<>：コンテンツ作成者を設定します。
-
-Producer=<>：エンコーディングソフトウェアを設定します。
-
-overwrite_original：元のファイルを上書きします。
-
-All=：すべてのメタデータをクリアします。
例：
exiftool -Author= -Creator= -Producer= -overwrite_original /path/to/file.pdf
- touch
ファイルのタイムスタンプ（アクセス時間と変更時間）を変更します。
インストール：
macOS:
touch は macOS に組み込まれているツールなので、追加のインストールは必要ありません。ターミナルで直接使用できます。
Windows:
Windows には組み込みの touch コマンドはありませんが、GnuWin32 パッケージをインストールすることで入手できます。
GnuWin32 のコアユーティリティパッケージのダウンロードページにアクセスして、コアユーティリティパッケージをダウンロードします。
インストール後、bin ディレクトリ（通常は C:\Program Files (x86)\GnuWin32\bin）をシステムパスに追加します。
一般的なパラメータ：
-
-a：アクセス時間を変更します。
-
-m：変更時間を変更します。
-
-t [[CC] YY] MMDDhhmm [.ss]：指定した時間に設定します。
-
-d：日付文字列を使用します。
例：
touch -t 202406202335 /path/to/file.txt
- SetFile
ファイルの作成日時と変更日時を変更します（macOS のみ）。
インストール： - macOS:
SetFile は macOS の開発者ツールパッケージ Xcode の一部です。
Xcode コマンドラインツールをインストールします：
xcode-select --install
パラメータ：
-
-d <MM/DD/YYYY hh:mm>：作成日時を設定します。
-
-m <MM/DD/YYYY hh:mm>：変更日時を設定します。
例：
SetFile -d '06/20/2024 23:35:00' /path/to/file.txt
SetFile -m '06/20/2024 23:35:00' /path/to/file.txt
- Windows:
SetFile は macOS 固有のツールであり、Windows では直接対応するツールはありません。
PowerShell を使用して、Get-Item と Set-ItemProperty コマンドを使用してファイルのタイムスタンプを変更できます。以下に具体的な手順とサンプルコードを示します：
PowerShell を開きます：管理者として PowerShell を実行します。
パラメータ：
- $filePath：ファイルのパス。
- $newDateTime：新しい日付と時刻。
- $file.CreationTime：ファイルの作成日時を設定します。
- $file.LastWriteTime：ファイルの変更日時を設定します。
- $file.LastAccessTime：ファイルのアクセス日時を設定します。
例：
以下のコマンドを使用してファイルの作成日時を変更できます：
$file = Get-Item "C:\path\to\file.txt"
$file.CreationTime = "2024-06-20 23:35:00"
以下のコマンドを使用してファイルの変更日時を変更できます：
$file = Get-Item "C:\path\to\file.txt"
$file.LastWriteTime = "2024-06-20 23:35:00"
以下のコマンドを使用してファイルのアクセス日時を変更できます：
$file = Get-Item "C:\path\to\file.txt"
$file.LastAccessTime = "2024-06-20 23:35:00"
一部のインストールコマンドは事前にネットワーク環境を設定する必要があります。